娘の「離婚します」宣言に、父が考えたであろうこと
突然、娘からの
「離婚します」
という連絡。
数年前、父は私が離婚すると決めた時、どう思ったのでしょうか。
2016年最後の日に父からもらったある言葉で、私は今まで父の気持ちを思いやれなかったことをようやく気付かされました。
「離婚します」という娘に、押し殺した父の思い
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私が離婚を決めた時、両親は寝耳に水だったと思います。
義理実家との問題は話したことがなかったからです。
でも原因が宗教だと知ると、思ったよりもあっさりと離婚を承知してくれました。
それからずっと、表向きには私を思いやるようなことを言わなかった父です。
それは子供が不登園になり、会社をなかばクビになった時も同じ。
何も言わないので、私はずっと「非難されている」と思っていました。
昔から、成績の良さや学歴、成果を求められていたから、「ダメな娘」には興味が無いと思っていたのです。
それは私自身も同じで、父に認められないような人生を生きる自分に劣等感を抱えていました。
この劣等感を受け入れることも、私が離婚から立ち直るために必要だったことの一つです。
でもこの年末。
父は私に言ったのでした。
「今までよく頑張ったなぁ。幸せになれよ。」
この言葉に、ようやく私は気付きました。
父は、無言で非難していたのではなく、見守っていてくれたのだと。
きっと父は「失敗した娘」を受け入れるために、自分自身と戦ってくれていたのです。
子供の挫折を喜ぶ親はいない・・父もきっと、怖かったこの数年間
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昔から「成果・成績」を求めてきた父ですが、それは自分が喜ぶためでは無かったのだと、子供を持った今になって思います。
子供が苦しんだり、挫折したりするのを喜ぶ親はあまりいません。
きっと、
子供たちが苦労してほしくない
苦労する姿を見て父親自身も苦しみたくない
そんな思いだったのだと思います。
それは父の「弱さ」と言えば弱さですが、私も、どんな親でも、少なからず持つ気持ちだと思います。
だとすれば、私が離婚を報告した時、父の苦しみや不安は物凄いものだったでしょう。
それなのに私は自分だけが心を痛めていると思っていて、父が同じように苦しんでいるとは思いもよりませんでした。
「幸せになれよ。」
と言われた時、私はぶっきらぼうに「もう幸せだし。」とだけ答えました。
でも本当に父に伝えたかったのは、
「そうやって言ってもらえることが幸せだよ。」
ということ。
何も変わらなくても、気付くだけで幸せになれることがあるのですね。
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タグ:両親との関係