不幸のどん底を経験すると、あなたの中の幸せの受け皿がどんどん大きくなる

いつでも自分にとって都合の良いことばかり起こる人生だったら、本当に幸せです。

もう辛いことも、悲しいことも起きない。

将来の不安に怯えることもない。

でも現実をみれば?

嫌なこと、消えない痛み、予期される苦しみ・・

「不幸のどん底にいる」

という方も、いるかもしれません。

でも今こんな風に

「不安、悩み、苦しみ、痛み」

にがんじがらめにされているように感じていても、きっと大丈夫です。

不幸のどん底かのような経験も、実は「より大きな幸せ」を手に入れるために必要なこと。

そのことを、地球にある全てのものが教えてくれているからです。

辛い状況の時は、引き寄せの法則より「正負の法則」

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冒頭に書いたような「辛いことも悲しいことも起きない、自分にとって良い事ばかり起こる人生」。

そんな「夢のような人生」が手に入る!

と思って、どん底の時に一時のめりこんだ考えがあります。

「引き寄せの法則」です。

ご存知の通り、引き寄せの法則では「心の中をポジティブに保つと望むものが手に入れられる」と謳っています。

どん底にいる時ほど縋りつきたくなってしまうような誘い文句ですよね。

でもこの「引き寄せの法則」を試してみても、私は全然うまくいきませんでした。

それどころか、常に心の中が不安でいっぱいになってしまったほどです。

それは「心の中に良くないことがあるとそれを引き寄せてしまう・・」と怖くなってしまい

ネガティブな感情を持つこと

辛い現実を認めること

から必死で目を反らそうとしてしまったからです。

でもネガティブな感情を無視しようとすればするほど、ますます自分の心の中にある

恐れ

悲しみ

妬み

不安・・

は大きくなっていくように感じました。

それはたぶん「注意を払わないようにすることで逆に多大な注意を払ってしまう」から。

常に頭の中は

「いま不幸であると考えてはいけない」

と、「自分の自然な思考への否定」や「過去や現在までの自分の人生の否定」でいっぱいになっていたのです。

これでは心に幸せな瞬間なんて、訪れそうにありません。

そんな状態では、「心の中をポジティブに保つ」なんて無理。

私には「引き寄せの法則で100%良い事だけの人生を手に入れる」ことなんて、無理だったのです。

だけど引き寄せの法則を諦めた今、むしろ私は当時よりも不安から解放され、その時望んでいたのと近いような人生を生きています

なぜでしょうか?

それは、「100%の幸せ」を諦めて、自然界の法則を受け入れたからだと思います。

そもそも「ポジティブ100%」というものは、地球上に存在しません。

古くからある「陰陽道」「正負の法則」の教えでは、

「自然界に存在する全てのものは、必ずプラスとマイナス、陰と陽の対をなしている」

と主張しています。

その通り科学的にも、物質を構成する原子には「プラス」の電気を帯びた陽子と「マイナス」の電気を帯びた電子が含まれます。

人生に例えるとつまり

「良いこともあれば悪いこともある」「人生、山あり谷あり」

なのですが、もっと身近な例にたとえると

成功するには必ずリスクが伴います。

社内恋愛をすると好きな彼にいつでも会えるけど、別れた時に普通の恋愛よりも気まずいです。

レストランでステーキを食べるためには食事代を払います。

当たり前のように「ポジティブだけのもの、良い思いだけ出来るもの、喜ばしいだけのもの」は無いのです。

というよりむしろ、この自然の法則に従えば

「大きな損失、リスク、痛み」を引き受けるからこそ、それに見合った「喜び、幸せ、安心」を引き受けられる

ということがわかります。

「どんなに今、辛く、苦しく、悲しい状況にあったとしても、あなたは必ずそれを乗り越えて幸せを感じられる」

そんなシンプルなことを、周りを見回すことで気付くことが出来るのです。

辛い現状にさえ、それに対をなす「幸せをもたらすもの」があなたの心の中に存在します。

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でも中には「もう長い間ずっと、変わらず苦しい状況にある」という方もいるでしょう。

なぜでしょうか?

それはきっと、「偶然のように訪れる外側からの幸せ、変化」を待ち続けているからかもしれません。

それよりもまず、心の中で自分の苦しみと対をなすものを発見することが、あなたをまず最初に幸せにしてくれます。

それが、どん底の状態から抜け出すきっかけになるのです。

例えばあなたは誰かに恨みを持ち、その感情に縛られているのかもしれません。

そうしたらそのネガティブな感情に対をなすものは

「その相手への深い愛情」

かもしれません。

仕事での失敗、不遇な立場に思い悩んでいるとしたら、その対には

「挑戦したいという気持ち」「本当は私には出来る!という自信

が隠れているかもしれません。

病気の子供に寄り添うように、自分の中の「ネガティブ」に寄り添ってみてください。

もしくは

「ネガティブ」にだけ絞って強くあてられたスポットライトを、心全体を照らすように高い位置に引き上げるイメージ

をしてみるのも、良いかもしれません。

今まで気付いていなかった、辛さの対極にある感情にスポットライトがあたると、「自分の心の広さ」に驚かされます。

大きな苦しみとそれに対をなすものに気づいた時、心は苦しみに見合った分の大きさの幸せも受け入れる大きさを「持っていた」と気付くのです。

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