「頑張るシングルマザーの私」が幸せを遠ざけてしまう理由
「シングルマザーだから大変よね・・辛いよね・・」と言われると
シングルマザーだからって不幸だと思うな
とカチンと来るのに、
「シングルは気楽でいいわね。」と言われても
何言ってんだ、こっちは大変なんだ
とまたカチンと来る。
そんな時は「シングルマザーの大変さ」を周りに認めてほしいと思っている時。
「頑張ってる私」を認めてほしいと思っている時。
だからまだ、幸せになんてなってられないのです。
「シングルマザーって大変ですね」の言葉を手放せないのは
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久しぶりに会う友達や初対面の人に自分がシングルマザーであることを伝えると、大体が
大変ね。
偉いわね。
困った時は言ってね。
と優しい言葉をかけてくれます。
私は今では「いえいえ、気楽にやってますから」と言えるけれど、離婚の苦しみを抱えていた時はこれらの言葉が救いになっていました。
そうなんです、大変なんです!
私って偉いんです!
私の頑張りを、よーく見ておいてください!
人からの優しい言葉にプライドは一時的に満たされ、
その時だけ、抱えた傷が少しだけ癒されたような気がしたものです。
でも裏を返せば・・
だから辛さや大変さを手放せなかった。
とても自分ではこの辛さを乗り越えられそうになかったから、せめて他人様に癒してもらいたかった。
そのためには、「頑張るシングルマザー」「苦難のシングルマザー」でいる必要があった。
「大変だね」の言葉を手に入れ続けるためには、「頼って、楽して、愉快に、気楽に」を選択してはいけなかったのです。
とはいえ「頑張るシングルマザーの私」というアイデンティティを捨てることは難しい
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今の自分を一生懸命生きることは大切なことだと思うのですが、
「シングルマザーでも、頑張る自分が好き」
「私は立派なシングルマザーだ!(偉いでしょ?)」
のように
自分の価値=「頑張ること」「シングルマザーであること」
としていると、「一人で頑張らなければいけない現状」をいつまでも必要としてしまいます。
とはいえ、「頑張るシングルマザー」という肩書はとても便利。
「一人で子育ても家事も仕事も一生懸命やり抜くお母さん!」なんて・・
みんな尊敬してくれるって分かってるし、自分が演じるべき役割もイメージしやすい。
誰かからバッシングされることもない。
元夫にも「私はこんなに頑張ってる!なのにあんたは・・」と、胸をはって非難できる。
大変な状況は変わらなくても、メリットもたくさんあるのです。
でも、
もう頑張りたくない
気楽に生きたい!
毎日笑顔でいたい!
を選ぶなら・・
「頑張るシングルマザー」を卒業する時かもしれません。
そうすると、誰の尊敬も得られず、時には非難の対象となり、元夫にも大きな態度は取れなくなりますが・・
得られる心の幸せは、とても大きなもの。
そこまでいくことが、「離婚から立ち直る」ってことかもしれません。
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タグ:元夫との関係