子育てをして芽生えた、感謝ではなく「親が憎い」という思い

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「子供を持つと親の大変さが分かり、心から感謝できる」

それが人として当たり前かもしれません。

でも子育ての苦労の中で、「親が憎い。本当はずっと恨んでいた」という反対の感情に気付いてしまうことがあります。

どうすればこの辛い気持ちを、昇華することが出来るのでしょうか。

「してくれなかった」不満を思い出して「親が憎い」という気持ちが止められない

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子育てをすると大変なことがたくさんあります。

子供は常に成長しているので、ようやく1つの問題が解決したかと思ったら次は別の問題が目の前に。

それが働きながらだったり、シングルマザーとして1人で子育てをしているのであれば、その苦労の大きさは並大抵のものではないはずです。

それでもあなたは、そんな苦しい状況の中で子供のために最善を尽くそうとがんばっているのでしょう。

だからこそ、思い出してしまうのです。

今あなたの子供が直面している問題があなたの問題であった、あなたの子供時代のことを

そして、あなたが一生懸命対応している子供の問題に、「本当に私の親は愛情を持って対応してくれたのだろうか」と疑問を覚えてしまうのです。

「親ならこうすべきだったのではないのか?それなのに、してくれなかった。」

あなたが母親になり、子供が大変な時にしてあげるべきことが分かってきたからこそ、あなたの親に不足していたことが見えてきます。

そうすると、今まであなたが「自分の挫折・失敗」として捉えていたことも、「お父さん・お母さんがあの時、力を尽くしてくれなかったから。支えてくれなかったから」という「親への恨みや憎しみ」に変わってしまうことがあります。

この感情は、とても辛いものです。

この憎しみを晴らすために、どうしても親に感情をぶつけてしまいたくなります。

「だって親なら、子供の感情を受け止めるものだから。」

だけどそれは、正しい解決の仕方でしょうか?

あなたもまた、将来子供に恨まれるかもしれない。いま最善を尽くしているのはあなたの基準でしかないから

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ここで思い出したいのが、「子供のためにしている」あなたの行為もまた、あなたの出来る範囲に限られているということです。

あなたは自分に出来る最善を尽くしている。

でもそれは、必ずしも子供が望む行為と一致していません。

だからあなたが子供のためにどれだけ一生懸命力を尽くしたとしても、子供が将来「お母さんはあの時助けてくれなかった」と感じる「記憶のすれ違い」が起こっても不思議ではないのです。

そしてそれは、今あなたが両親に感じている、「憎しみや恨み」の原因かもしれません。

あなたの両親は、あなたの両親なりに限界まで最善を尽くした。

それがどれだけあなたにとって納得出来ないものであっても、世間的に褒められる行為でなくてもです。

「あなたの基準」に満たされていなくても、あなたと同じように辛い苦しい暮らしの中で、両親は子供に出来る最善を尽くしたのです。

だから、両親を許しましょう。

そして将来、私たちも子供に許してもらえることを願いましょう。


幾つになっても「親は親で、子は子」です。

消化出来なかった思いを、大人になった今でも親にぶつけたくなることはあります。

だけど思いをぶつけたところで、あなたの親はこのすれ違いを理解出来るでしょうか。

またあなたの辛さは和らぐでしょうか。

それよりもあなたの心の傷を癒すことが出来るのは、あなたの過去を活かして子供へ出来ることを考えてあげることでしょう。

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