子連れ離婚「私一人で立派に」の意地を捨てると幸せになれる

watashihitoriderippaninoiji

NHK朝の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」。

シングルマザーの私がつい感情移入してしまうのが、女手一つで子供を育てる主人公の母゛君子”です。

君子は「私一人で立派に子供を育てる」という意地が捨てられず、実母と対立してしまいます。

そんな彼女の気持ち、子連れ離婚をした方は多かれ少なかれ共感出来るはず。

私も君子を見ていると、この意地が捨てられなかった頃の苦しさを思い出します。

そして意地を捨てることが出来た今の幸せを思って、君子を見守らずにはいられません。

子連れ離婚の「覚悟と意地」の微妙な違い

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ドラマの中で君子が「私一人で立派に」という意地を張ってしまうのは、実母との確執や誤解が原因です。

(注:君子は離婚ではなく死別です。)

でも理由は何であれ「自分の子供のことは自分の力で何とかする」と考えるのは立派な「ひとり親としての覚悟」であるようにも聞こえます。

確かに自分の意思で離婚したのに、後でその辛さを嘆いたり育児の責任を放棄しようとするのはかっこ悪い。

だけど「自分一人で」の裏に、「ダメな母親だと思われたくない」「失敗したと思われたくない」「バカにされたくない」などの不安やプライドが隠れていると、それは覚悟ではなく「意地」なのです。

そして「意地」は、私たちに「何が子どもの幸せのために最善の行動か」を考えられないようにしてしまいます。

君子も「母を見返したい」という思いが、母から金銭的な援助を受けずに1人で子供を育てることに固執させます。

そして「子どものために」と言って昼夜働き始めるのです。

でもそんな母の姿は、子供にとっては「不安や心配」の対象でしかありません。

本当は、子供の幸せを思うなら子供が安心出来る選択を採るべき。

自分のどんなプライドや意地も捨て置いて、「子供を幸せにするためなら何でもする」というのが子連れ離婚の覚悟だと思うのです。

私も「私一人で」の意地にしがみついて子供を不幸にしてしまった一人です

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偉そうなことを書いていますが、私自身も自分のプライドにしがみついて子供を不幸な目に遭わせました。

「離婚した」からといって生活水準で友達に負けたくなかったし、「離婚しても強く元気にやっている」と両親に思わせたかった。

すごい自分でいたかったのです。

そのために仕事もフルタイムでこなし、おしゃれもしてキレイに見せるようにし、子供の世話も極力1人でする。

こんな「華やかで素敵」な母と娘の生活を装っていましたが、無理の多い生活に常に疲れて苛立っていました。

そして心のどこかで「無理のあるこの生活は、いつか破たんする」と思っていた。

それでも「私一人で・・の意地にしがみつくこと」を「シングルマザーとして頑張ること」と勘違いしていたのです。

でもそのしわ寄せが「子どもの不登園」という形で表れて初めて、自分が間違っていたことに気付きます。

気負わずに援助を受け入れられる今が一番幸せ。子供も私も。

子供の不登園は、私に「母親としての在り方」を見直すきっかけになりました。

自分のプライドや意地よりも「子どもの幸せを優先する」とはどういうことか。

私の場合は、以下のように生活を変えることでした。

「親に頼るのはみじめだ」という考えを改め家族に助けてもらう。

多忙な仕事を辞めて子供との時間を優先出来る仕事をする。

休日は子供とショッピングに行くより公園にいく。

こんなことは、普通のお母さんなら「当たり前」と思うことかもしれません。

(これが「当たり前」じゃなかったから、上手くいかない結婚をし、離婚してしまったのかもしれません。)

でもようやく「意地を守るより捨てるほうが幸せになれること」「子供の幸せが自分の幸せであること」を実感でき、少しまともな母親になれたのです。


今日の放送で、君子と母親との確執は解けたようです。

しかし、君子や私の様にプライドや意地のせいではなく、責任感の強さから「1人で」頑張ろうとする方もたくさんいます。

そんな人は、本当にすごい。

だけど、ぜひたまには、誰かを頼り力を抜く時間や環境を作ってください。

あなたに生まれたそのゆとりが、子供もあなたも今よりもっと幸せにします。

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