強い子に育てるには・・変えようとするより「そのままで」進ませること

色々と挫折の多かった自分の人生を見つめると、

「子供には困難に負けることなく、強く育ってもらいたい」

と思ってしまいます。

だけどそのために、

もっと色んなことで努力しなきゃ!

勉強も運動もがんばって!

自分を強くするんだ!

と、本当の自分から変わることを強いるのは逆効果なような・・

だって、自分で自分にそうしてきて失敗したのだから。

本当は強く生きるためには、「そのままの自分で大丈夫」と心から納得することかもしれません。

だから子供にも、「そのままでいいよ」と言ってあげるだけでいいのかもしれません。

人はもっと強く、もっと賢く、もっと頑張らなければいけない?

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私の娘は、集団の中で目立たないタイプの子供です。

リーダーシップをとるわけでもなく、勉強や運動が特別秀でている訳でもない。

普通の女の子です。

でも私には、娘の「普通」が受け入れられなくて、やきもきした時期がありました。

こんなにぼんやりしていたんじゃ、いじめられるんじゃないか?

勉強や運動で、他の子に圧倒されるんじゃないか?

他人より優れた点が無いと、自信を持って生きていけないんじゃないか?

そんな風に、娘が「そのままの自分」で生きていくと、挫折や困難に出遭ってしまうのではないかと・・

心配でたまらず、

もっと頑張れ

もっと反省して

もっと苦労して

と、「娘を鍛え上げること」ばかり考えてしまったことがありました。

ところが、娘は一向に私の理想通りにはなりません。

それどころか私の押し付ける「もっと」に委縮してしまう悪循環に。

そんなある時、ふと思いました。

「私はこれまで、自分に『もっと、もっと』と頑張らせたけど、幸せになっただろうか?」

負けないように、強くなるように、と努力してきた自分の人生は、常に人との比較で苦しいことばかり。

あげくの果てには、離婚して苦しい立場に追い込まれていたのでした。

「強くならなきゃ乗り越えられない」のではなく「自分のままでいいから乗り越えられる」

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「そのままの自分には力が無いから、強くならなければいけない」

という前提で、私は生きてきました。

だけどどんなに頑張って自分を鍛えてきても、予想を超える困難が人生には訪れることが。

そして、頑張っても手に入れられないことも、たくさんありました。

その度に思うのです。

「やっぱり私はダメなんだ」

と。

そうして「自分はダメだ」という前提が、どんどん強くなっていくのです。

ところが、

「そのままの自分で大丈夫だから、何があっても大丈夫」

という前提で生きていたなら・・

何があっても自分を信頼できる。

何があっても、自分を否定しないでいられます。

その「自分への揺るぎない信頼感」が、前に進む強さをくれるのです。

だから子供を「強く育てたい」と思うなら、鍛えようとするよりも

「そのままの姿で前に進むことを、勇気づけること」

だって「そのままの自分」を強く信じてくれる人が近くにいたら・・

私たちも「このままでいいんだ」と、ずいぶん励まされると思いませんか。

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