恋愛への激しすぎる執着心・・それは彼を「地獄に垂れた一本の蜘蛛の糸」だと思っていたから
私はシングルマザーになってから、恋愛の相手に激しく執着するようになりました。
それは不本意なことばかりの人生で、それを帳消しにするためには「彼しかいない!」と、縋り付いていたからでした。
彼を「地獄に現れた救い」だと思っていた
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結婚前までは比較的恋愛がうまくいく方で、相手に執着するということがどういうことか分かりませんでした。
例えば友達から彼氏に冷たくされるということで相談されても、
会ってくれない、連絡もくれないような彼なら別れてちゃえばいいのに!
それくらいドライに思っていたように思います。
ところがシングルマザーになってから付き合うようになった彼には、とことん執着してしまいました。
常に彼のことを考えているし、連絡がちょっとでも無いと気になってしょうがない。
会ってない土日に他の女性と遊んでいるんじゃないか、とか疑ったり、会っている時は彼の気に入るようにばかり考えて振舞ってしまう。
そうすると当然、彼は重くなり距離を置かれるのですが、そんな状況も受け入れられず、必死で縋り付きました。
その時の必死な気持ちを思い出すとき、いつも芥川龍之介の書いた「蜘蛛の糸」を思い出します。
彼は「地獄にいる私のところに天から垂れてきた、救いの蜘蛛の糸」でした。
彼にこの地獄から救ってもらいたい。
他の人には渡せないし、絶対に放さない、と必死だったのです。
恋愛に執着するとき、「今の自分・自分の人生」にバツをつけていませんか
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「彼しか私を救えない」と思っていることをもう少し掘り下げてみると、
「私は救われなければいけない状況にいる」
と考えていることが分かってきます。
つまり今の自分は、不幸で辛くて、満足できる人生じゃないと考えているのです。
そして私の場合はそれと同時に、
「自力でがんばるのは嫌だ」
「誰かに救われたい」
「できれば今までの不幸を帳消しにするくらい幸せにしてほしい」
こんな風に自分勝手で幼い思いが同居していました。
当然のことですが、こんな風に考えている時に、良い恋愛なんて出来るわけがありません。
彼と上手くいきたいなら、まずは自分で自分の人生を受け入れること。
そうして初めて、彼は天から垂れてきた蜘蛛の糸ではなく、そして自分がいる場所も地獄でもないということが分かりました。
☆☆☆
「彼じゃないと嫌だ」
「どうしても彼と結婚したい」
あるいは
「誰でもいいから結婚したい」
と思っている時、そう思ってしまう根っこを探すといいかもしれません。
「彼じゃないと」というのは、「他にいい人が現れないかもしれない」という恐れが、その根には「こんな私だから」という思いが現れるかもしれません。
根っこの部分を癒さない限り、「彼じゃないと」という執着心も消せないし、その唯一(だと信じている)の彼にも苦しい思いをさせてしまいます。
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